最終更新日 2024年4月19日 by niefrancisf

皆さんは矯正歯科は近年できた比較的新しい医療だと思っていませんか?
実は矯正歯科の歴史はかなり古くからあります。
ギリシャやエトルリアからは紀元前1000年の出土品から歯列矯正の装置が発見されています。

矯正歯科という現在の治療が普及しはじめたのは、18世紀ごろにフランスのPierreFauchardが噛み合わせの悪い人のために歯列矯正の治療法を確立し、現在でも使われている矯正装置によく似た装置が使われていました。

同じ時期にフランスでBourdetも矯正装置として半円形状の板と糸を使用したものを使っていました。
それから、18世紀後半になるとJhonHunterが歯や顎に対しての矯正歯科の理論を確立し顎の突出を矯正するにあたって一部の歯を抜く必要性があると提唱した方法が現在でも使われています。

19世紀にはOralDeformitiesという矯正歯科を学ぶには最適なテキストが刊行されました。
19世紀後半にアメリカで矯正歯科はかなりの発展を遂げ、EdwardH.Angelは不正咬合には幾つかのタイプがあると定義し天然歯の咬合の概念が広がり、近代矯正歯科の父ともいわれています。

EdwardH.Angelは現在使用されている矯正装置(装置を歯につけて力を加える針金取り付けるもの)を考案しました。
アメリカ矯正歯科医会の母体を設立したのも彼です。
それだけではなく、矯正歯科医学校も設立し優秀な矯正歯科医をたくさん生み出しています。

かれの功績をたたえ、スミソ二アン博物館に彼が使用していたラボを再現されています。
アメリカの矯正歯科の急速な発展には、アメリカには多種多様な人達が移住した結果様々な人種の遺伝子が交配されることにより大きな顎に小さい歯が生えてきたり、小さい顎に大きな歯が生えてきたりして歯並びが悪くなる人達が多くなってきたという背景が影響しているといわれています。

彼は非抜歯矯正歯科としても有名です。
彼曰く、1000症例があるうちのどうしても、抜歯が必要な場合は3症例以下であるとしています。
これは、矯正医は全ての歯を保存し咬合面を正常にすることにより最高の治療法だという考えからです。

 

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